フリーエンジニアになる魅力としてよく掲げられるのが、「働きたいだけ働いて稼げる」という点です。確かに体力も気力も充実している時期に、大量の仕事を請け負ってこなすことで、年収が飛躍的に高まるというのは優れたメリットでしょう。それだけ仕事も数も多いのでトレンドに合っているスキルを身につけていれば引く手あまたになることができます。
しかし、稼ぎたいという気持ちを優先してフリーエンジニアになってしまうと将来性を失ってしまいやすいというデメリットもあるのです。効率的に稼ぐためには自分が得意とする分野の仕事を選んで獲得することが重要になります。結果として新しい仕事に携わっても、仕事を通して自分のスキルを拡張していくことが難しく、ただ応用の幅を広げながら経験を積むだけに留まってしまうことが多いのです。そのため、数年が経過して新しい潮流が生まれてくると携われる仕事が減ってしまったり、報酬が減ってしまったりすることがよくあります。
将来性を常に意識して働き方を考えておかないと、あくまで短期間でしか稼げないエンジニアとして終わってしまうリスクがあります。今の能力を生かすという視点を持つのも大切ですが、新しい仕事を請け負うときにはそれを通して自分の新しい可能性を見出せるようにするという視点も持つことが大切です。それによって新たなスキルを高めながら稼いでいくことができれば、より長期的に稼げるフリーエンジニアになれます。